いやー疲れました!

このWebを前に更新した時から、ずいぶんと時間がたったようですね。
いろいろなものが変わったように見えますが、いい方向に行っているのかとんでもな い方向に進んでいるのか、考えてしまいます。

ただはっきりしていることはインターネットがなければ何もできない時代になったよ うですね。
開発を行うのにも、インターネットがなければ、必要な情報を得ることが不可能な時 代ですし、同じ所に全員が集まり仕事をする必要もなくなりました。
アメリカでは物を買うのに、インターネットで買うのが一番やすくなり、食事に行く にも、官庁に何かを提出するにしてもインターネットが便利な時代です。
ただ困ることは本を買いたいと思い、本屋に行くと、入門書はいろいろ山ほどあるの ですが実際役に立つ本が少ないです。(その手の情報はいまさら本を読む必要 もないでしょう) インターネット上では、規格や専門的な部分など簡単に手に入れることができ るようになったのですが、 ごろりとひっくり返って基礎理論的な本を酒を飲みながら見るなんて芸当はインター ネットではできないのが困っています。

それに普段は枕元には何冊かの本が山になっているのですが、それがインターネットになると、面 白い話に夢中になり目が覚めて寝酒の効果もなくなります。

昔、サポートを電話でしていたころ、なかなかお互いの話が通じなかったり、プ ログラムをフロッピでもらったりしていましたが、今じゃメイルに添付することです ぐに済んでしまいます。メイルを電話以上に使う時代ですね。


昨年の暮れ、昔の知り合いからメイルをもらいサンフランシスコででも酒を飲みまし ょうという話になったのですが、彼の予定がずれ、私は日本、彼はSan Diego、すれ違いでやっと2月に会うことができました。
今も来週にでも会いませんか、と別の人にメイルを出すと今、上海にいます、来週は 日本にいます。うーん、これだけ人が世界中を動き回っている時代、メイルは本当に 便利で必要な道具ですね。

けれども、アメリカで、もみじの木の手入れをしなければいけなくなったとき、イン ターネットで植木の話を日本語で探すとない!。日本の株価がおかしくなったから、 日本の景気に関する情報をと見ると日本語では何もない!。
AltaVistaでWindowsのAPIを調べようとすると日本語のサイトも引っかかるのですが、内容を見る と、これってどこかの英語のページの翻訳???だったり、これを参考にする人がい るのかな?と思うようなページがあったり、肝心な情報には程遠いようなところが目 白押し!、その上官庁の情報はこれでサービス業?のやることでしょうか?と首をか しげてしまうホームページ、どうしてこんなにいびつな物が普及しているのでしょう ね?


アメリカでは日曜大工と言っても、人によっては、日本と違い、実際に家を建てたり するのですが、ちょっとしたコツやうまいやり方、専門家向けの情報まで、簡単にイ ンターネットで手に入れることができます。
こうなってくると、英語ができないと情報が目の前にぶら下がっているのに、利用す ることができない。片方でうまいことごまかしても英語でどんどん書かれてしまう。 英語ができる世界では秘密にしたい情報が、筒抜け状態ですね。
これって誰かが考え出した新手の鎖国政策のおかげでしょうか?


ずいぶん時間がかかりましたが、もう日本でもWindowsもやっとごく普通の話になり、Internetは、日本でもそれなりには中身についていわなければ定着したようですね。
今日本人が公開しているサイトで世界からアクセスが集まるのは何といってもポルノ サイト!、ずいぶん昔はポルノといえば北欧が有名でしたが、今は完全に日本です。

まあこれも今はやりのIT革命でしょう?
コンピュータが情報処理の手段として出現してから30年を超えようとしています。 それが大衆化していったとしても、ちょっとIT何とかという話とは無縁の様な気がし ます。
あいも変わらず、回線のスピードも、費用もそれほど改善することなく、むしろ外圧 でのろのろと変えられようとしているような気がします。 コンピュータの技術力とは無関係な企業がITなんとかなんて話をしているのには、は っきり言って何か仕事をする元気を失わせますね。
この不景気を改善するのに、もう一度バブルをというアイデアからはどう考えてもテ クノロジーとは無縁の、株屋の博徒と、利権行政が巷を跋扈しているようです。どう して今更ITなんて言葉が金もうけの話になるのかは不思議です。


実際この現場で仕事をしている人たちと話をすると、日本のコンピュータ技術者の 高齢化の問題がいつも出てきます。 日本製のロケットはもう永久に空を飛ぶことはないでしょうと話す人に会いました。 ロケットなどは基礎技術と、試作開発みたいな商品ですが、それらを理解し、こつこ つ仕事する技術者が高齢化して退職している事を考えると、先は真っ暗ではないでし ょうか?

昔どこかの国でコンピュータ技術者が100万人不足するという話がありましたが、日 本の住宅事情と同じように、数は合うが品質は問題外の発想に見えてきます。
数あわせと語呂合わせだけで、技術者が出てくるとはとても思えませんし、教える人 材が居るのでしょうか? 教えられる人材が居るのでしょうか? 今まで会ってきた大勢の技術者の人たちは、元々趣味からこの世界に入ってきた人が とても多かったです。子供の時代にHAMをやった人とか、Audioマニアだった人達です。
情報、言語鎖国にあぐらを掻いて、翻訳業が大学の仕事であった時代はもう昔の話で はないでしょうか? 実際に日本で売られている本を見ると入門書の山!、専門書なんか珍しくなっていま すね。
C++を実際に使うとなると、MFCの使い方では充分ではないでしょう。で、今はVC++の ヘルプは全部日本語なんでしょうか? インターネットで調べると、英語では山ほど情報がありますが、日本語になっている 古い話で事足りるとは思えないのです。

若い技術者達の話を聞いていると、とても難しい話をしているように聞こえるのです が、その話ほんとですか?と聞きたくなることがあります。
自分の技量の問題でも、なぜかWindowsが悪いと立派な回答が聞こえます。 でも技術者にとっては相手が悪かろうが良かろうがそんな事はどうでもいい事で、自 分の実現しようとする事を動かす事が問題ではないでしょうか?
昔から時々ユーザーから動かないとのクレームをもらいよく聞くとメモリカードを出 している会社の奇想天外なメモリーマネージャを使っている。
それはどうやっても動きませんと言っても理解できないユーザーが居ましたが、 なにか今や技術者のレベルが奇想天外な発想のユーザーのレベルになったような気が します。


さて我々は、この期間にいろいろな事がありましたが、もちろんARAGOのアップデー トはそれなりにやっていました。一番のARAGOの問題は、一部のコードを直したいの ですが、湯でたてのSpagettiならいいのですが、ぐったり延びたSpagettiに餡子とジ ャムがたっぷり載って、それがぐるぐるにかき混ざって固まった状態みたいなコード を直す問題でした。


もとの日本人社員がからんだ部分なのですが、これを米国で書き直そうとすると、仕 事のできる人
は、これを直すのなら辞めます!となるし、天才的な責任感が欠落した人間に直さす と、ついにSpagettiせんべいの出来上がり!でした。
とてつもなく錯綜したヘッダーファイルを直し、問題となったBROWSEを切り離し、と 言葉で言うのは簡単ですが、なかなかの仕事量です。メモリ管理部分で問題になるの をすべて直し、昔のコードから必要な部分を参考にして完全に新規に書き直しました。
古いコードをDebuggerでトレースすると、Debuggerが飛んでいなくなる! 随分閉口しましたが、やっと終わったところです。これで後はずいぶん楽です。 ARAGO for Internetはもっともっと小さな物になる予定です。 その上でUNIXに移植します。


基本的にはARAGOはMFCで書かれていると言うより、ほとんどAPIで書いています。で すからWindowsが変わろうと、落とされる心配はあまりありません。


我々がそんな作業をしている間に、いくつかのOSが出てきて、段々OSが安定して動く ような環境ができつつありますね。
しかしWindows 2000になって、普段使っているソフトのかなりの部分は全滅でした。 どうしてでしょうね? 普通に作ればそんなことはないと思うのですが、それにしてもWindows 2000は大きすぎますね。
昔からの知り合いはMSの社員になった人が多いですし、昔からある会社で、元気いっ ぱいな会社を見つけるのが難しくなりましたね。 ほとんどMSの資本が入っていたりする時代ですね。
なんとなく面白さが減りましたね。この数年間でかってにぎやかだった、開発ソフト の業界はいつのまにかさびしいものになってしまっていました、SmallTalkもForthも 最近は話題にならないようですね。またアプリケーションの世界でもよほど特殊なも の意外の世界ではほとんどMSの天下になってしまっているようです。
ただインターネットではWeb Serverは圧倒的にApacheサーバーが主流の様で、DNS, mail サーバーもMS以外が多いようです。それだけが気分的な救いのような気がします。

少し前に世界中でLinuxがはやりましたが、その後どうもぱっとしないようですね。 ただだから
と飛びついた人達は、自分で考えるのは無理でしょうし、MSが嫌いだからと言う理由 の人は、それだけの価値を見出してはいないでしょう。
それにしてもあのLinux騒ぎはすごかったですね。MSの商品にしてもどうしてあんな に右に習えと踊り出すのでしょうか? 自称技術者までそうですからマスコミがそうなってもしょうがないのでしょうが。
評論家が時代を作り出し、技術者がその後を追いかけている日本のような気がします。 それで良いのでしょうか? 実際の現場で仕事することは結構地味なもののはずですが、開発を発注する顧客は、 マスコミの無責任な記事で一緒に躍らされ、不可能なことがあたかも可能になったか のごとく、仕様を網羅してきたりします。

説明しても自称パソコンのプロと称する人 が出てきたりして、さっぱり説明を理解できないのに、都合が悪くなると雑誌の記事 を持ち出してくる。
もちろん開発を受ける会社によっては、どうやってそれを実現するのだろうかという 仕事でさえ、はいはいと仕事を受注することにのみエネルギーを使って、あとですい ませんできませんとい出す会社もいるようですし、総予算の9割をハードに持ってい って、1割でソフトを全部かけと言い出す、摩訶不思議な会社。挙げ句の果てはまだ 高いと値切ろうとしはじめる、開いた口がふさがらない社会ですね。


カリフォルニアにある日系の会社が、技術的な提案で会社が儲かると500ドルくれる と聞いた事があります。 単位が3桁ほど間違えている事さえ気がつかない管理職、これではやる気のある人が 育つのでしょうか? 日本的な精神論で踊り出す話は、それはそれは昔の話でしょう。 桃太郎のお供の犬でさえ褒美があるからついていったはずですよね。



最近のWindowsの環境を見ていると、どこかの会社がすべてを考えるので、ユーザーや開発者質は考えることなく、指定された世 界に自分達の要求をあわせろとでも行っているような気がします。
xBaseの世界でも、CAの話はもう聞かなくなりましたし、 Borlandは唐突に社名を変更したかと思うといきなりユーザーサポートを条件に無償 で譲渡先を探しているとの話が聞こえたかと思うと、New Yorkだかの会社に販売権が移り、その後どうなっているのか寡聞にして知りませんが? 社名は再びBorlandにもどったそうです?。

そんなxBaseですが、今年の正月いきなりきたメイルは2001年問題、十数年前から動 かしているシステムが、2001年で動かなくなった!いろいろな国からメイルがきまし た。 留守番電話には英語だったり、なぜだか日本語で電話がほしいとアメリカのどこかか らきたりしました。
問題は、dBXLではDBFファイルをオープンするとき、DBFファイルの年号のところを チェックしています。 これがdBASE IVから仕様が変わり、その仕様をMSのxBASEであるFOX以
外のDBFでは採用したため、dBXLとの互換性が取れなくなってしまった事が原因です 。別にこの年号の部分をチェックする必要などないはずですが、プログラムがそうな っている以上どうしょうももありません。
直す部分は分かっているので簡単そうなので、DEBUGGERでちょこっとパッチしようと 考えたのですが、dBXLはファイルを圧縮しているためお手上げ!、そこで環境を作り コンパイルを始めようとしたのですが、資料がない! MSC 5.0の資料はとっくの昔に捨ててしまっていました。dBXLだけで使う場合はまったく 問題はありませんし、QSではこの部分のチェックははずしたあるため問題は発生しま せん。

ARAGO for Windowsは、もうすぐに今回のアップデート部分は終了する予定です。 これからは作業環境はすっきりしていますので、効率は随分上がるでしょう。
教訓として、掛け間違えたボタンはすぐ直すです。 どんなに時間を無駄にしても!。 あと発想が根本的におかしい事は、書かれたコードも根本的におかしなコードになる と言う当たり前の事です。
日本の社会はいつボタンを直すのでしょうね?

もうARAGOのヘッダーファイルの悪夢がなくなりましたので、これからはずいぶん時 間をいろいろな事に使えると思います。ご期待ください。


〔注〕こんなことを書いてから実際の商品が出るまでに5ヶ月! 疲れました。 07-18